2025.05

@豊田市美術館
photo by Kana Kurata

2023.12
Commision work
@愛知県東郷町
クライアント:トランスワーク株式会社

「あわいと歩く」
2023
installation
1.5 × 1m / 1.8×1.3m
2023.04

「巨きな胎 大きな殻」
2023
ceramic on wood panel
91 × 91 cm
photo by Atsushi Matoyama
introduction
祖母が育てた緑の旺盛な庭が好きだった。昨年、久方ぶりに東北にある実家に帰ると、一本の桜の木だけを残して慣れ親しんだあの庭はすっからかんになっていた。なんともかなしい気持ちだったが、日課の散歩で聞こえてくる、あの庭の音が。どこにいてもかけらがそこらに散らばっていて、なくなってもすぐそばにある。
ただそこにあるなんでもないようなもの、そういうものがすきなのだろな。
歩きながら見留めたたからを拾うように、その時々の感覚をなぞろうとする。こちらへこちらへと手をひいてくれる土のやわらかさに助けられながら、日記をつけるように生んでいけたらたのしいのだろな。
制作に悩んでいた時、うまれかけているその姿でいいんじゃないですかと声をかけてくださった恩師、幼い頃に描いた絵を憶えていてくれた友人、いつも話を聞いてくれる人々、制作ができる環境に居れること、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
この度は、展示に挑戦する機会をいただき、ありがとうございました。
わざわざお越しくださった方々、観に来ていただき、ありがとうございます。
初個展、悩みながら楽しみながら精一杯につくりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

biography
略歴
1995 秋田県生まれ
2017 秋田公立美術大学 美術学部美術学科 ものづくりデザイン専攻 卒業
2019 愛知県瀬戸窯業高等学校 セラミック陶芸専攻科 修了
現在 愛知県瀬戸市で制作
展示
2023 個展「第4回瀬戸・藤四郎トリエンナーレグランプリ受賞者展」瀬戸市美術館/愛知県
2025 個展「どこかのたしかさ ここにあるにわ」MATOYA/愛知県
受賞
2018 第71回瀬戸市美術展 大賞
2019 第33回四日市萬古陶磁器コンペ2019 入選
2022 第4回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ 大賞
パブリックコレクション
「ダーマトグラフの針の先」:瀬戸市美術館/愛知県